こんにちは。なーとし(@naaaaaaato2018)です。
外資CROに勤めているなーとしが、「外資CROの実情と、その中で生き残るための方法」をお伝えしたいと思います。
外資系企業って、人は冷たいし、リストラも多いんじゃないの?
と、思っている方も多いと思います。
あくまで外資系CRO数社の話しか聞いておりませんが、その中で共通点をお話していければと思います。
現在外資系CROに勤められてる方は、「あるある~」と思って読んで頂けますと幸いです。
実情①:新人研修は軽い
新入社員が入社後、まずはじめに驚くことは、新人研修の時間が短いということです。
内資系CROでの新人研修が3ヶ月~6ヶ月であるのに対して、外資系CROでの新人研修は2週間~4週間です。
内資系CROと比べると、外資系CROでは、研修期間は短く、On the Job Training (OJT)で新人を教育する方針が多いようです。
ただ、実際のOJT期間も1ヶ月~2ヶ月程度であり、比較的早い段階で、1CRAとして稼働します。
1CRAとして稼働し始めてから、仕事が少しずつ分かってくる半年後(年末辺り)までが、勝負の時間です。
この半年間は、「仕事が分からない・仕事が終わらない・質が低くて先輩に怒られる」の三重苦の期間です。
実際、新卒入社した同期の20%弱が1年以内に辞めていく代もあったようです。
この期間を超えると精神的にも安定するため、辞めていく人の数は低くなります。
研修をダラダラ受けるくらいなら、さっさと現場で稼働しながら仕事を学んでいきたいという方へは、外資系CROをおススメします。
これから新卒として入社する方は不安になるかもしれませんが、最初の半年から1年がキツイという心構えさえ持っておけば大丈夫です。
その苦しみからは、必ず解放されます。
実情②:英語の読み書きはできて当たり前
外資系CROの強味の1つは、海外展開に強いということです。
当然Global試験が多くなりますので、他部署の人とのやり取りや、取り扱う文書内容も英語が多いです。
ですので、英語の読み書きができないと、作業効率が半減します。
実際「【臨床開発職志望者向け】CRA職を目指す際に求められる能力5選」でもお話しているように、臨床開発職をするうえで、英語力は欠かせないものとなっています。
但し、英会話に慣れていない人は多いので、英会話ができると差別化できて良いと思います。
(マネジメントクラスは英会話できないと、話になりませんが。。。。)
勿論、自分の上司が外国人の場合は、英会話必須になります。
しかし、外資CROであっても、大手であれば日本法人としての土台がしっかりあるので、管理職でなければ、いきなり外国人が上司というケースは少ないと思います。
英語に悩みを抱えている方は、「【英会話初心者向け】格安で多くを学べるオンライン英会話のおすすめ紹介」と「【TOEIC勉強法】会社員しながら2ヶ月でTOEIC780点⇒885点獲得した勉強法を公開します」の記事を合わせてご覧ください。
実情③:突然のリストラはあまりない
外資系企業全般のイメージとして、突然のリストラ勧告があるかと思いますが、医薬品業界ではあまり聞かないです。
但し、職位と実力が見合わない場合は、厳しい評価をつけられます。
最終的な評価結果は本人と上司しか知らないものの、評価自体は周囲の人間も予測できるため、居心地が悪くなった結果、自主退職するケースはたまに見受けられます。
ですので、
『上司から突然呼び出されて、「君、明日から来なくていいから。」と言われる』
と言った、映画でたまに見るシーンは起きないです。笑
現状では突然のリストラはないですが、正直な話、今後どうなるかはわかりません。
ここまでは外資CROの実情をお話してきましたので、これからは外資CROで「どのように生き残っていくか」について、お話したいと思います。
生き残るための方法①:『分からないことは早めに聞く』スタンスを絶対に持つ
新人の頃に言われるワード第一位だと思いますが、あえてこれを1つ目に持ってきました。
これは新人や、新たな部署に配属されたての方へのメッセージになります。
というのも、外資系企業とはいえ勤めている人の多くは日本人であり、聞けば丁寧に教えてくれることが多いからです。
外資系企業に勤めている=冷たい
と思われがちですが、決してそんなことはありません。
しかし、忙しく働いているので、新たに部署に配属された人に対して、いちいち気にかけることはありません。
特に最初のうちは、分からないことがあれば、聞いてしまいましょう。
経験者としての中途入社の方は、即動けることが求められます。
新卒ものんびり研修受けたと思ったら、いきなり荒波に放り込まれます。
自分で社内のルールを確認するのも大事ですが、どこに何が書いてあるかも分からない状態で目的の資料を探すのも難しいので、5分調べて目途が立たなかったら、聞いてしまうことをお勧めします。
生き残るための方法②:自分の身は自分で守る
プロジェクトでの取り決め、自分の異動先希望など、会社で決めることは多くあります。
決められた内容、話した内容をしっかり(文書で)記録に残すことが大事になります。
文書で残すことで、「誰が言った言わない問題」を未然に防ぐことができます。
また、相手から苦情が来た時にも、根拠文書があることで冷静に対処することができます。
無用なトラブルから自分を守る一番シンプルな方法は、実は記録に残すことなのです。
忙しい時だと、つい口頭確認で終わらせてしまうことはありませんか?
生き残るための方法③:自己PRはガンガンする
外資CROに勤めている人の話を聞くと、上司との面談はアピール合戦となっています。
「自分がどれだけ大変なスケジュールの中で、業務を完遂したのか」
「難しいプロジェクト達成のため、どれだけ自分が貢献したのか」
周囲の人間もアピールをしているため、自分もアピールしないと相対的に埋もれてしまうんですよね。
1年目の私はそんなことも露知らず、当たり障りのないことを上司に話していたら、自己アピール全開の同期より評価が低くなっていました。。。。
(仕事面では、明らかに私の方が成果を出していたにも関わらず!!)
特に評価面談の際はお気をつけくださいませ。
また、定期的に行われる上司との面談時に、交渉することも大事です。
「この仕事って、私の職位のJob responsibilityの範囲外ですよね?」
「〇〇の業務を上乗せするなら、昇格を検討してくださいね。」
と言って、
「自分って今の職位に見合ってないですよね?(=給与が足りないお(^ω^))」
というメッセージを暗に匂わせます。
1つ注意なのが、ストレートに言ってしまうと、ただ単に仕事したくない人と受け取られてしまう点です。
ですので、
「自分の経験値も上がるので、仕事を上乗せするのは問題ないですが、相応の評価はしてもらえますよね?」
というスタンスで行くのが良いかと思います。
生き残るための方法④:会社を飛び出せる準備をしておく(転職サイト登録)
今の時代、人員削減は当たり前になっています。
今はすぐにリストラされることはなくても、もう5年後は即リストラが当たり前になる可能性も十分にあるわけです。
あえて強く言うと、会社は営利第一主義なので、信頼してはいけません。
ですので、即リストラされても問題ないように、転職サイトに登録して事前に準備をしておくことが重要です。
「今は転職する気がない」人も多いと思いますが、将来のキャリアプランを考えるうえでも、早い段階で登録しておいて損はないと思います。
(詳しくは、「【新人/若手社員向け】効率的に将来のキャリアプランを考える方法」の記事をご覧ください。)
今は仕事も順調だし、ヤバくなってきたら外の世界も見ようかな!
なんて思ってる方は注意が必要です。
「新卒1年目で鬱病になってから復活するまでの軌跡を語る」の記事でもお話していますが、苦しい時に、悠長に外なんて見てる余裕はないんです。
特に外資系CROですと、仕事量が増える時は一気に来るので、転職準備を並行してできるほど時間的余裕は作れません。
あっという間に激務の波に飲み込まれてしまった結果、
「一回退職して時間作ってから、次の仕事探すわ。。。」
と言って、次の職場を探す前に現職を辞めてしまう同僚を多く見てきました。
ですので、まだ余裕があるうちに転職サイトに登録して、外を見る機会を作っておくのが重要なのです。(私がお勧めする転職サイトは、「【医薬品業界/3分でわかる】転職活動準備は最大のリスクヘッジ!求人を網羅するためのおススメ転職サイト3選」の記事をご覧ください。)
最後に
いかがでしたでしょうか。
外資CROの実情と、中で生き残る方法について、お話してまいりました。
意外に内資企業と変わらないところもあったかもしれません。
少なくとも製薬業界においては、世間がイメージしているほど、外資系企業は厳しくないです。
但し、成果は求められますし、仕事ができない人に対する風当たりは多少強いかもしれません。
ですので、社内で仕事に頑張って取り組んでスキルを高めつつも、常にリスクヘッジしておくというのが大事だと思います。
潜在的なリスクは突然現れますから、油断だけはしないでくださいね!!
この記事が参考になれば幸いです。
ではではまた~。