こんにちは。なーとし(@naaaaaaato2018)です。
臨床開発職として働いて早数年が経ちましたが、学生さん/若手社員から聞かれることが最も多い質問はやはりこれでしょう。
CROのCRAから製薬メーカーに転職することはできるんですか??
どれくらい鉄板かというと、年間を通じて、質問箱やTwitterのDMを含めると、2週間に1回は聞かれるペースです。笑
これまでも先輩社員の実例をベースに、「CROから製薬メーカーへ転職できる」ことはお伝えしていたのですが、自分が内定を獲得していないと、説得力に欠けてしまいますよね。。。
しかしこの度、僕もCROのCRAとして働きながら、製薬メーカー複数社から内定を獲得しました。
そこで、『面接での質問やフィードバックを通じて考えた、製薬メーカーから内定を獲得するために必要な条件』をお伝えしたいと思います。
この条件を満たすことが、そのまま製薬メーカーから内定を獲得する方法になります。
僕が考える、CROのCRAが製薬メーカーから内定を獲得するのに必要な条件は、以下3つ(+1)です。
・製薬メーカーに転職していった先輩社員が多くいるCROに在籍しているか
・臨床開発の実務経験を積み、開発全体を理解できているか
・英語力があるか
(・主体的に動いた経験があるか)←担当PJ以外で関わった業務だと尚良し
これから、1つずつ解説していきます。
条件1:製薬メーカーに転職していった先輩社員が多くいるCROに在籍しているか
社会人になって驚いたんですが、業界問わず、競合他社の噂って想像以上に流れまくってるみたいです。
(こんな会話は普通に出てきます。笑)
〇〇会社の社員のクオリティーは低いよねー
△△会社は、最近PJの受注少なくてヤバイらしいよー
ですので、「どこの会社に所属しているか」という要素は、書類審査の段階で極めて重要な位置づけになります。
就活の時の学歴フィルターが一番イメージしやすいと思います。
従って、
「製薬メーカーに転職していった先輩社員が社内に全然いない」=「自分も製薬メーカーに転職できる可能性が低い」
と考えるのが妥当です。
また、転職可能な製薬メーカーの幅を広げたいのであれば、先輩社員の転職先がいわゆる大手製薬メーカーであるかを確認しておくことも重要です。
製薬メーカーに転職していった先輩社員が自社内に全然いないのであれば、まずはそういう実績のあるCROへ転職する方が良いと考えます。
僕が製薬メーカーから内定を獲得する際に活用した転職サイトは、『【おススメ】CROのCRAが製薬メーカーの内定獲得に使った転職サイト3選』をご覧ください。 |
条件2:臨床開発の実務経験を積み、開発全体を理解できているか
製薬メーカーで未経験CRAの求人は見たことがないので、基本的には即戦力を期待していると思ってください。
そのため、一定以上の実務経験は必要です。
具体的な項目は、こんな感じでしょうか。
・CRA経験年数(3,5,7年以上で線引きされてることが多いかも) ・担当疾患(自社の重点領域を担当した経験はほぼ必須に近い印象) ・担当試験/施設数(最近の臨床開発は「数こなしてナンボ!」感あります。笑) |
特に担当試験数に関しては、CROの間でも大きな開きがあります。
条件1と被りますが、あまりに担当試験/施設数が少ない(5以下)のであれば、製薬メーカーへの転職を考える前に、他CROへの転職を挟んだ方がいいかもしれません。
また、臨床開発の実務(特にSite Management)の経験があれば十分かというと、そうではありません。
PMDAへの書類提出や、Global全体での足並みの揃え方、日本特有要件の交渉などなど、、、臨床開発全体への理解も欠かせません。
「臨床開発全体をある程度理解できているか?」を確認したいと思われる質問も、面接でいくつか受けました。
これは書物で学べるものでもないので、依頼者と距離感の近い試験で働き、目で見て学ぶしかないと思います。
1から全部を丁寧に学ぶのは難しいですが、積極的に背景を聞いて情報を取りにいく姿勢が大事なのではないでしょうか。
条件3:英語力があるか
CROのCRA向けに簡単なチェックリストを作ってみました。笑
・Global発出の会議資料、抵抗なく読めますか? |
英語の4つの能力である、読・書・聴・話をベースに上記チェックリストを作成しました。
(書だけ、2つになってしまった。笑)
偉そうに書いてますが、自分自身の英語力は超未熟だと思ってますので、、、、精進あるのみです。
製薬メーカーでLeadにでもなれば、Globalとのやり取りなんて当たり前なので、英語力が線引き要素の1つになっているのは間違いありません。
僕の場合は、TOEICの勉強で「読・聴」を鍛えつつ、オンライン英会話や瞬間英作文で「書・話」を鍛えたので、以下のブログも参考にしてください。
おまけ条件4:主体的に動いた経験があるか
「強み」や「仕事で達成したこと」を面接で話す時、『自分がどのように主体的に関わり、困難を乗り越えたか』を話すと思います。
「もはや書く必要すらないかな?」とも思ったのですが、面接の時、思った以上に好印象だったエピソードがあったので、書くことにしました。
そのエピソードとは、『担当試験以外の業務で主体性を発揮し、成功に導いた経験』です。
例えば、業務の効率化であったり、会社全体の活性化が挙げられますね。
今考えると、面接官はManager以上なので、複数の観点から「どれほど会社に貢献できる人物なのか?」は見られている気がします。
Managerが傘下のメンバーを評価する項目の1つに、「担当試験以外での会社貢献の有無」とかありそうですもんね。笑
面接でエピソードを語る際には、「実績を定量的に語る」ことに注意してください。
例えば、「業務効率化によって、年間〇千万のコスト削減に貢献」とか、「部門連係PJが昨年度比較で〇〇%増加」といった具合です。
もちろん、担当試験以外の業務に参画すると、結構業務量的に苦しくなる場面も多いです。
ただ、他部署の方と知り合ったり、コストや利益の観点から仕事を捉え直せるというメリットもあるので、携わってみることをおススメします!
まとめ
僕が考える、CROのCRAが製薬メーカーから内定を獲得するのに必要な条件を書いてきましたが、いかがでしょうか?
僕は決して製薬メーカーに行くことだけが正解ではないと思います。
例えば僕が就活生の頃、自分の頭で優先順位を考え、CROを選択しました。
(詳細は、「【臨床開発職】僕が製薬会社(メーカー)ではなくCROを選んだ理由」をご覧ください。)
そして、自らの判断基準もキャリアを重ねていくにつれて、変わっていくものだと思います。
例えば、通常業務の内外を問わず他部署と関わった経験は、自分の仕事に対する考え方に大きな影響を与えます。
「他部署の人ってこんなこと考えながら仕事してるんだな~」とか、「こんな部署あるなんて、今まで知らなかった!」とか思うこともしばしば。
上記のような体験を踏まえながら、定期的に「【新人/若手社員向け】効率的に将来のキャリアプランを考える方法」に則り、
・自分は次どんなことしたいかな?
・やりたいことを実現するためには、どんなキャリアを積めばよいのかな?
を考えています。
製薬メーカーへの転職を考えているなら、『【おススメ】CROのCRAが製薬メーカーの内定獲得に使った転職サイト3選』をぜひ参考にしてください!! |
こちらの記事が参考になれば幸いです!!
ではではまた。