ベンチャーも資産技術を持った方が安定する!?

こんにちは。

さて、今回は「ベンチャーも資産技術を持った方が事業基盤が安定する」ということについて、お話したいと思います。

以下3行まとめです。

・努力が資産になる環境作りが大事
・創薬ベンチャーにとって資産とは導出可能な基盤技術である

・種銭の確保が安定感を生む

それではさっそくまいりましょう。

▪努力が資産になる環境を作ること

この言葉は、Voicyなどでイケハヤさんやサウザーさんがよく言っている言葉ですね。

概要としては、

”今の労働者達は自分の労働力をお金に変換しているため、いつまでも楽にならず、目に見える資産は残らない。(結果は会社の発明・利益と発表されるため)

だから、自分の努力が資産となる行動(ブログや不動産など)によって、労働力の分、自身の負担が軽くなるような働き方をしよう。”

ということを言いたいのだと理解しています。

全てを鵜呑みにすることはないですが、同意できることも多々あると思っています。

例えば創薬ベンチャーは、ある意味博打です笑
(患者さんを救える可能性にかけた博打なので、私は好きですけどね笑。)

自分たちの信じてきたシーズが臨床試験を通過すれば莫大な収益を得られる可能性がありますが、臨床試験を失敗すれば基本的に収益は0です。

臨床試験の成功率に関しては、「【医薬品開発】臨床試験から承認までの成功率は9.6%!?」の記事をご覧ください。

臨床試験なくして、新薬の承認はありえませんので、ベンチャー企業は新薬開発以外の形で収益源を持つことで、臨床試験のリスクを背負いやすくなるのではないかと思います。

▪創薬ベンチャーにとって資産とは導出可能な基盤技術

収益源を確保することで、リスクを背負いやすくなるというお話をしました。

それでは、(早期の)創薬ベンチャーにとって、資産とは何でしょうか?

私は、導出可能な基盤技術だと考えています。

新薬を既に上市している、他の製薬企業からロイヤリティを得ている場合を除き、なかなか安定的な収入源はないでしょう。

1番わかりやすい例は、ペプチドリームですね。

独自のペプチド生成技術を他の製薬企業とライセンス契約する形で安定的な収入源を得ています。そしてペプチドリーム自身も、自分たちの技術を用いて創薬研究を行っています。

このように導出可能な基盤技術を持つことで、早期の段階から安定した収益を得ることができるのです。

これが創薬ベンチャーにおける、努力を資産にする方法の1つだと思います。

▪種銭の確保が安定感を生む

収益源を確保し種銭を生み出すことが、リスクを背負いやすくなるというお話をしました。

それは主に2つの理由があるからです。

理由その1)  安定的な収益源がある

これは精神論です。笑

多くの創薬ベンチャーは早期の段階で収益を得ることは難しいのが当たり前ですが、導出可能な基盤技術を持つことで比較的早い段階から収益源を確保することができます。

そのため、精神的には少し楽になるのではないかなと思っています。

理由その2)  新たな資金調達がしやすい

こちらがメインの理由です。

やはり比較的早い段階で収益源を得ている時点で他と差別化できているので、新たな資金の調達も容易になるのではないかと思っています。

また、上手くいくかわからない臨床試験結果に対して、基盤技術は導出すれば収益を得られるので、定量的な説明がしやすいのもメリットです。

設備等の初期投資に加え、社員を雇っているという点においては、創薬ベンチャーもメガファーマも変わりないですし、経営も重要ですね(当たり前笑)

何よりせっかく有望なシーズを抱えているかもしれないのに、それを検証するための資金繰りがうまく行かないというのは、絶対に避けてほしいことですよね。

ということで、創薬ベンチャーが早期の段階で経営基盤を安定させるためには、導出可能な基盤技術を持っていることが大事(かもしれない)という結論でした。

最後に3行まとめを書いて終わります。

・努力が資産になる環境作りが大事
・創薬ベンチャーにとって資産とは導出可能な基盤技術
・種銭の確保が安定感を生む

ではではまた~~

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