「10年後の仕事図鑑」を読んで、製薬業界の仕事がどうなるか考えてみた

こんにちは。

今回は、最近有名な”10年後の仕事図鑑”を読んで、今後の製薬業界の仕事がどのように変化するかを考えてみたいと思います。
以下3行まとめです。

・AIにはどんどん進歩してもらって、自分の時間を増やしてもらおう!
・AIに置き換えられない人材とは、AIに再現が難しい人材である
・一番大事なのは、機械にない熱量を波及させる力を持つ人が必要

■はじめに

機械が仕事をやってくれる社会を私は個人的にとても待ち望んでいます笑

なぜか??

自分のやりたいことに集中できるからですね。

例えば、私は研究の際、自分の手を動かして実験しているよりも、論文読んで、テーマ立案して、実験結果を考察しているほうが好きだったのです。

ですので、実験自体は機械が代わりにやってくれると、自分の好きなことにより集中できるわけです。

他にも大部分の職種において、資料つくりがありますよね。申請資料(経費精算とか)とか”なんでこんなどうでもいいことに時間使ってるんだろ?”って思うこと絶対ありますよね?

こういうのがどんどんAIがやってくれるのは非常にありがたく、私たちは創造的な仕事に注力することができます。

そして徐々にAIができる仕事の範囲は広がり、どんどん私たちの仕事の形態も変化していくでしょう。

ここでは、製薬業界の仕事について、どのように変わっていくか書いていきたいと思います。

”半機械・半人力”が前提となりますので、ご了承ください。

それでは、順番(研究→開発→営業)に自身の考えを書いていこうと思います。

■研究

確実に言えるのは、”手を動かす実験の多くは、機械がやってくれる”ということですね。特に分子生物学的実験(プラスミドの作成・導入、PCR、DNAシークエンス、etc)なんて、条件振って手を動かせば結果が得られることが多いので、こういうのは機械の強いところですね。一度条件を固定しまえば、ヒューマンエラー的なミスもなく、安定して成果が出てくるのも強みです。

それでは、仕事がなくなってしまうのでしょうか?

そんなことはありません。
ではどんな能力を持つ人が研究職としてこれからも必要とされるのでしょうか。

私は、今後は”適切な実験系を組むことができる人材”がより重要になってくると思います。

なーとし@お薬界隈 (@naaaaaaato2018) on X
薬の結合、計算誤差10分の1 富士通系、新薬開発に応用:日本経済新聞 ターゲットが決まっていれば、そこから最短ルートで新薬化合物を作成する技術は年々進歩している。 しかし、ターゲットを見つけるのは人の力がまだまだ必要だ。良質な実験系を組めるかどうか問われている

例えば、AIは以下のような仕組みで動いています。

input→「AIを動かす機械」→output

当たり前ですが笑

上の図を見ればわかるように、

input:どのような情報を入れることが必要か。(条件の揃え方や、適切なデータの収集、そもそも適切な実験系で得られた意味のある結果なのか)

「AIを動かす機械」:どのように評価すればよいのか。(多くある項目のうち、どれに比重を高めるのか。組まれているアルゴリズムは正しく評価できる設計となっているのか)

と、ここには書ききれない程、色々なことを考える必要があります。

科学の技術の進歩は目覚ましく、日々新たな技術が生まれています。それらの原理を理解し、適切な実験系に組み込むことができるのは、やはり優秀な科学者だけだと思います。(結局、新しい情報をinputとして入れてもらえないと、AIはoutputを出すことができませんので、この点において再現が難しいということになります。)

■開発

ここは最も必要な人材が少ないと思っています。スループットの部分の多くは、ルーティン化しやすいため、機械の出番が増えやすくなります。(治験審査委員会への提出書類は、ルーティンの代表例かと思います。)

ただ、開発職は最も関わる職種の人が多い職(PMDA、MLHW、メーカー、CRO、医師、SMO、、、)であるとも思っています。

そのため、外部の人と円滑にコミュニケーションをとることができる人が重要だと思います。(被験者の登録においては、医師のやる気をいかに高めるか。)

様々な人の思惑をくみ取り、一番いいところで落とし込むことができるか。。。人との交渉力がある人は生き残ると思います。

また、これはCROにいる側の人の話ですが、新たなサービスをいかに作り出せるかも重要だと思います。(これがブルーオーシャンだとなおいい。)

■営業
営業といっても、MRは価格交渉できないので、表現迷いましたが、わかりやすさを優先してこのままにしています。

MRは既に役割のあり方が大きく変わり始めている職種ではないでしょうか。

もとは情報提供が主の役割ですが、最近はM3のサービスのおかげで医師本人が容易に情報へアクセスできるようになっています。
そしてM3のサービスでも手に入れにくい専門情報はMSLが担うようになってきています。この流れは今後も変わらないと思います。

(M3による情報提供については、いまだ満足度が低いという話もありますが、これについては間違いなく時間が解決される問題だと思っています。Amazonや楽天のように相手の閲覧した情報や、所属を考慮することで、提供する情報の最適化は絶対していくでしょう。これは情報量がものをいうところなので、確度は年々向上していくと思います)

おそらく、MRという職名自体はなくなっていくのだと思います。
正確にはMRとMSLの役割が統合されていくと思います。

その時の名称はわかりません。しかし求められる人材像は明確ですね。

”医師のニーズを引き出せるほど、圧倒的な科学の力とコミュニケーション能力を持つこと”だと思います。

MR、MSLの方の話を聞いていても、結局は上記の回答に至ることも多いです。
現場の最前線で仕事をしているからこそ、社内へ持ってくる情報の質が重要だと思うんです。

■最後に、、、

これまで”こんな人材は生き残る”と語ってきましたが、一番重要なのは”まだ見ぬ患者さんを救いたいという気持ち”だと思うんですよね。
私のいう”こんな人材”とは、”前向きに新しい情報を摂取し、変化に対応できる人材”や”自身の熱量で周りを巻き込むことができる人”であることに間違いはありません。
それが、機械にはない”意欲・熱量”だと思うし、これこそが人を動かす原動力だと信じています。
私も自分が思う人材となるため、今後も頑張っていこうと思います。

こちらの内容を読んで、本を読んでみたくなった方はぜひ買ってみてくださいね(なんか回し者みたくなった笑)

ではではまた~~

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