先発医薬品メーカーがAGにより、GE市場を支配する

こんにちは。

さて今回は、先発医薬品メーカーが出すAG(Authorized Generic)によって、GE(Generic)医薬品市場を支配するお話をしていきたいと思います。

以下3行まとめです。

・品質面の安心感と情報力の点において、AGはGEより優れている
・後発品メーカーは、開発するGEを決める際に、会社ベースで考える必要がある
・先発医薬品メーカーは、AGの導入により、資金調達の手段を新たに確保する

それではさっそくまいりましょう。

品質面の安心感と情報力の点において、AGはGEより優れている

まずは、AG(Authorized Generic)とGE(Generic)とは何か、確認しましょう。

GE薬とは

GE医薬品とは、先発医薬品(新薬)の特許が切れた後に販売される、新薬と同じ有効成分、同じ効き目の薬剤です。一般に、先発医薬品を販売していた会社とは別の会社が販売するので、添加物や製造方法が異なっています

AG薬とは

GE医薬品とは、先発医薬品(新薬)の特許が切れた後に販売される、新薬と同じ有効成分、同じ効き目の薬剤です。一般に、先発医薬品を販売していた会社と同じ会社が販売するので、添加物や製造方法が同一です

GE薬とAG薬の大きな違いは、以下の2点になります。

品質面での安心感:先発品と原末、添加物、製造方法が同一
蓄積された情報量:先発品と同一であるがゆえに、これまでの情報が流用可能

ご自身が医師であった際に、「基本的には薬剤Aと同じだけど、まだデータはない薬」(GE)と、「基本的には薬剤Aと同じだし、それを裏付けるデータもある薬」(AG)があったら、どちらを使いますか???

私は即答で、「AG」と答えます。

つまり、AGとGEでは勝負にならない程、AGが圧勝であることがお分かり頂けるかと思います。

実際、GE医薬品市場におけるAG薬のシェアは拡大しています。

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後発品メーカーは、開発するGEを決める際に、会社ベースで考える必要がある

では、後発品メーカーはどうすればよいのでしょうか。

特許期間終了後も多くの使用が見込まれる薬剤に関しては、当然AG薬を開発する可能性は高くなります。

そのため、後発医薬品メーカーは、「GE薬には手を出さないと表明している先発医薬品メーカー由来」、かつ「貢献度の高い薬剤」を対象とせざるを得なくなるのではないかと思います。

国の施策としてもGE薬の使用を推進しているという追い風はありますが、AG薬を開発される恐怖を感じながら事業を進めるのは、非常に難しいなと感じています。

もちろん、先発医薬品メーカーも全ての先発医薬品に対してAG薬を開発するわけではないので、「どの先発医薬品に対してGE薬を開発するのがよいか」という目利きの力も重要だと思います。

先発医薬品メーカーは、AGの導入により、資金調達の手段を新たに確保する

これまでは特許期間以降は、GE薬に売上を大幅に奪われていた先発医薬品メーカーでしたが、AG薬の導入により、少しづつ息を吹き返していくと思います。

個人的な意見ですが、やはり先発医薬品メーカーは頑張って収益を上げて、新薬の研究開発費に投資して欲しいです。

後発医薬品メーカーが悪いとは思わないですが、新たな何かを生み出しているわけではないので、代替可能な会社だなと感じてしまうのが本音です。

国の施策としても、ジェネリック医薬品自体は推進されていますので、その流れには乗るべきだと考えています。

先発医薬品メーカーの一番大きな目的は、「革新的な新薬を創出し、人々の健康に貢献すること」だと思うのですが、これだけだと国の施策の方向性とは一致しないどころか、時には反対を向くことだってあります。

そのため、今後の先発医薬品メーカーは革新的な新薬の創出を進めつつも、国の施策に上手く乗りながら、AGでも研究開発費を調達していくことが重要だと思いました。

その点、内資ですと、第一三共とかはいいですね。ポートフォリオのバランスがとてもいいと感じます。

今後医薬品メーカーの株を買う際には、「AG薬の開発状況」を多少考慮するのもよいのではないかと思いました。

それでは、最後に3行まとめを書きます。

・品質面の安心感と情報力の点において、AGはGEより優れている
・後発品メーカーは、開発するGEを決める際に、会社ベースで考える必要がある
・先発医薬品メーカーは、AGの導入により、資金調達の手段を新たに確保する

ではではまた~~。

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